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2011.01.08

★『新春戦国鍋祭』を見る。全力パロディーって素晴らしい。

見る前は昨年夏の「テニミュっ子大量出演」「でも演出は割と大きな舞台もやってる手堅い人」という点が共通する赤坂abcボーイズキャバレーのトラウマにより、あまり期待が持てなかった戦国鍋(笑)。

いかにも深夜なまったりバラエティである『戦国鍋TV』自体は好きなんだけど、これを舞台化ってどうするのさ??と思ってた。

・・・すごく面白かったです!!!
行ってよかった!!!


以下、ネタバレで振り返ります。

とにかく冒頭から全力でバカバカしい。
あの有名な映画の冒頭の音楽(20世紀FOXの)と共に全員が体操服?で登場。全員適当手書きゼッケンに名前を書いていて、顔見せしたらすぐ退場(笑)。

冒頭で織田信長が討たれ、すぐに光秀が秀吉に討たれる。
秀吉と柴田勝家の対立が日に日に深まる中、秀吉の昔なじみであり勝家を父のように慕う前田利家が、二人を取り持つため奔走し、しかし叶わず戦う物語。

・・・というきちんと戦国な基本ラインを、スターウォーズと銀河英雄伝説のパロディにて描く。
ここまで全力で何もかもパロディーで押し切ってくれると清々しく全てを受け入れる気持ちに(笑)。

そして途中グダグダすぎるアドリブシーンとかあるんだけど、基本的な物語は実はかっちりしていて、そして最後のオチもかっちり決まるという、実は隙の無い舞台で、そこがとっても戦国鍋だなあと思った。
『戦国鍋TV』の舞台版としてこれ以上ない構成だったと思う。
さすがだ板垣恭一。←第三舞台とかの人ですよね?


冒頭10分で派手な衣装の織田信長があっという間に明智光秀に討たれてしまい、「えっ岩崎さん出番これで終わり???」と非常にびびったが、この後回想シーンやらなにやらでいっぱい出てきてくれてよかった・・・(笑)。

実はスターウォーズを見た事の無い私。
ネタが分からないのは無念だが、さすがに有名すぎるので知らなくてもダースベイダーとかは知ってるから面白かった。

そして銀河英雄伝説は確か2巻くらいではるかかなたに挫折した覚えがあり、記憶の彼方に「何か派手な金髪の生意気なお兄ちゃんとヤンっていう見た目冴えないが実はやり手な兄さんが両軍に居て戦う話だよな。キルヒアイスっていう名前の人が居たぞ。ヤンて途中で死ぬんだっけ??」というようなあやふやな事が思い浮かぶ程度であった。
が、こちらはちょうど同じ日程で舞台が行われており、その事のパロディーだったのでついていけてよかった♪

村井秀吉が突然三成に「銀河英雄伝説を知っているか?やってみろ」と無茶振り。
困った三成は客席に降りて「困った人を助ける」という英雄の伝説?を表現。
「あなた、困っていますね!」みたいな事を観客に言ったら「オマエが話しかけたからだよ」とすかさず突っ込まれていたのが面白かったんだけど突っ込んだの誰か忘れた~(泣)。

ここでだったか?突然相葉君がラインハルトコスプレにて登場。無駄にキラキラ。
しかし「それは何かが違う」とツッコミが。「それどちらかと言えばオスカル」なキラキラ軍服でキラキラ退場。

その後もやたら「青山でやっている銀英伝」の話題が出つつも「全く意識しておりません!!」と言い張る登場人物たち。


そして昨年の夏から予習した(笑)テニミュ知識が役立つ時が!!
基本全編パロディなのだが、戦闘シーンは全て見てすぐ分かる先行作品があり。

光秀を討ちに来る秀吉を演じているのは村井良大=氷帝学園二代目宍戸。そして彼に仕える黒田官兵衛は寿里=山吹中阿久津。という事で、光秀を前にした官兵衛はさっとラケットを出し、宍戸先輩に渡す。
「激ダサだぜ!」と台詞を決めた所で流れるは明らかに「Do your best」。
♪げ~こくじょう~げこくじょう~♪という歌詞と共に、キャスト全員がどことも知れぬジャージでラケットを持って登場。
皆でラケットを振り回し歌い踊るのであった。
出演者はテニミュっ子が入り乱れているので余計に楽しい。そんな中にさくっと混じっている大人陣も可愛い。

劇場大爆笑であった。
テニミュ知らなくてもシュールな光景だし、知っていればもっと面白いし、良いパロディー。

確か村井さんは「行くぞ長太郎!」的なことも言ってた気が。←村井さん演じる宍戸君はいっこ後輩の長太郎君とダブルスを組んでいて、長太郎君はすごい先輩を慕っている子。
寿里さんがすごい可愛く「ハイ!宍戸先輩!」て返事してた。

その後もいよいよ対立深まる秀吉と勝家の戦いは、なぜかウエストサイドストーリーで始まり、マイケルジャクソンダンシングで表現。
キレ良く踊る村井秀吉と、意外と本気で踊る(笑)獏勝家の対比も愉快。

おなじみの指パッチンで皆が登場した時には一人大受けであった。ウエストサイドは本当に素晴らしい名作だが、あのダンシングけんかシーンはやっぱり面白いんだもん。


対立する秀吉と勝家の戦いを何とか避けようとする利家は一計を案じ、信長と蘭丸のアンドロイドを作る事に。
しかしお金と時間の関係上、見た目は完璧だが話せる言葉が4つしかない微妙な出来映え。
1.織田信長だ! 2.それでよい! 3.うつけが! そして4つしかないのに何故かバグ発生。4.爆発しちゃうぞ♪
しかも蘭丸も同じ言葉しか話せない(笑)。これを話す時のポージングも決まっており、ぜんまい仕掛けのお人形のようですごい可愛い。

信長生きてるぞ作戦は成功したかに見えたがやはりバレ、そして利家は決断を迫られる。

そこに現われる懐かしき主君信長(イメージ)。秀吉に味方してやれ。と。
利家は心を決める。

この辺りは衣装はバカバカしいながらも、父と慕う勝家を取るのか、若かりし頃からずっと一緒だった盟友秀吉を取るのか苦悩する利家のそれぞれとのやり取りがなかなかぐっとくる展開で、ちゃんとドラマもおざなりになっていない所が良い。

そして利家が秀吉側についたこともあり勝家は討たれ、信長(イメージ)と勝家は利家にメッセージを残しつつ退場。


そしてまさかのラスト大落ち。
物語を進めてきた語り部のおじさんが、この後の顛末を語り「そろそろ私の出番です」とおもむろに上着を脱ぐ。
とそこには葵の紋が。

劇場「おおお~」とどよめきがおきましたよ!!私も言ってた!!
途中のグダグダっぷりもあり、単なる語りのおじさんとしてしか意識していなかった所にきっちりとオチ。
素晴らしかったです。


先行作品への大いなるリスペクトと役者陣のキャリアを否定せずむしろ利用するちゃっかり感、戦国時代への愛に溢れたとっても楽しい作品だった。

「祭り」とタイトルにつけたのにふさわしい、愉快でのんびり、でもちょっとうっかり感動しちゃうみたいな物語。堪能。

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