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2008.01.14

★皆川博子『聖餐城』を読む。

ドイツ30年戦争を戦争の中で育った孤児アディと裕福なユダヤ人の子イシュア・コーヘン、二人の少年を軸に壮大に描いた物語。

・・・と言っても私世界史は中学までしかやってないので30年戦争自体知らなかった・・・すみません・・・。
この時代の神聖ローマ帝国がどういう国なのかもいまいち分かってない。

しかしそんな人もぐぃっと物語に引き込んで離さない圧倒的な物語。
皆川博子を読んだ~っという満足感に浸れます。

各人、各国の思惑が入り乱れて進む戦い。戦争とはそもそも何か。という事も考える。
プロテスタントとカトリックの激烈な争いとその外にいるユダヤ人に、宗教とは何か。という事も考える。
大陸に住んでいない私にとって、大陸における「国」という感覚についても考える。

色々と考える事がたくさんある物語だけど、とにかく出てくる人がみんな激しくてダメで魅力的で楽しい。

今回はドイツが戦いに明け暮れる30年だけど、皆川さんらしい華麗さとか妖艶さとか闇とか異形な感じとかも根底に流れていて、ものすごい厚い本だが途中で休憩取れません・・・(笑)。

お読みになるのはお時間のある連休などがいいと思う。私は土日で一気読み。
・・・しかし皆川博子作品はいつ読んでも体力がいる・・・。ふぅ。

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