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2007.11.12

★『蜘蛛女のキス』を見る。1幕。

私の中の伝説の作品「蜘蛛女のキス」をついに見て来た。・・・もう先週だけど。見たのは11月10日のマチネ。
やっと感想書いたのでネタバレでめちゃくちゃ語りに入りたいと思います・・・(笑)。

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★ハロルド・プリンス版を見て大衝撃を受けた「蜘蛛女のキス」。麻実れいの極楽鳥や白エンビでタバコをくゆらせていた姿、蜘蛛っぽい?姿などが強烈な印象として残っており、自分の中で伝説化されてた。

今回、新たに荻田浩一の手で新たな演出版として上演される事がわかり、ずっと楽しみにしていた。
石井一孝と浦井健治は役逆じゃないの?とかも思いつつも年齢的に石井さんがモリーナで浦井君が政治犯だろうな~とか、朝澄けいちゃんがマルタで初風さんがママかな・・・とか思いを馳せる。

予想外にチケット難で平日チケットを何とか確保。
あまりにも自分の中で伝説過ぎてみる前にものすごく緊張(笑)。

客席を見回すと、マダム風な奥様が沢山いらっしゃる事に驚く。「蜘蛛女のキス」を見に来る客層とはとても思えない。・・・コムちゃんファンなんだろうな~。
でもこんな善良そうなおばさまたちに「蜘蛛女のキス」は刺激が強いのではないかしら。大丈夫かしら。と余計な心配をする(笑)。

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★暗いセットの中囚人が現れてすっと始まる。

コムちゃんが強烈に可愛い。とにかく美脚。小顔。コケティッシュで美しい。
いつもと全然違う役をやっている人が多くて皆新鮮。浦井君若干がんばっている感は見えるもののヴァレンティンの威圧的な感じ、粗野な感じが出ている。石井さん石井さんには見えない。南米がすごく合っている顔も良い(笑)。藤本さん言われなければ藤本さんと気づかなかったと思う。怖い。ガタイがいい事を初めて意識した。

が、あまりにも自分の中で伝説すぎて、また、伝説なくせに麻実れいさんのものすごい存在感のみが強烈な印象として残っていたため、
・何だか地味な気がする。
・こんなに過酷な話だった事を何故きれいさっぱり忘れていたのか自分。
とまず思った。
あまりに過酷な現実を目にして気持ちが沈む。

いや設定も分かっていたし彼らの状況も覚えていたが、刑務所の囚人たちがこんなにも人としての尊厳を蹂躙されていた事をすっかり忘れていた。見ていて苦しい。正直見たくない。
出てくる人皆虐待されたり拷問されたり。
それらの記憶すべてが吹っ飛ぶ程麻実さんがすごかったんだ・・・と改めて思う。

そしてもっとオーロラ部分の照明やセットが派手だった印象があったので、人は華やかだが舞台自体がずっと暗い事にちょっと戸惑っていた。

★人としての最低限の、当たり前の尊厳が全く尊重されない世界。死が当たり前に存在する世界をずっと見せられていてかなり打ちのめされていた所にモリーナの妄想の「モルヒネ・タンゴ」でぽんとママが登場する。

あまりにも普通にあまりにも穏やかにモリーナに語りかけるママに涙が止まらなくなる。
ゲイであるモリーナの存在を全肯定し愛しているママ。モリーナは過酷な現実の中で生きているけれども、でもこんなに彼を包み込んでくれるママがいて本当によかったと心から思う。

★ちょっと気になった事。
ヴァレンティンの服の着せ替え。本当に脱ぎ着してるの??
履かせるのがすごいやりにくそうで、結構見えそうな位バタバタ動いてたので。今回素晴らしくモリーナだった石井さんだがここだけ妙に豪快で男らしかった(笑)ので気になってる・・・。


★正直1幕を見ている間は、・・・面白いけどすごく「普通」かも・・・とか思ってた。オギーだけどあまりオギーな感じがしない。普通に面白いミュージカルを見ているけど、私蜘蛛女にはもっと強烈にはまってた気がするんだけど・・・やっぱり自分で伝説化しすぎたかな・・・と。

極楽鳥がダルマじゃない!!とか(笑)のどうでもいい不満などもあったし。
思っていた以上に印象が異なる演出だった事に戸惑ったのかもしれない。

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