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2007.11.13

★『蜘蛛女のキス』を見る。ヴァレンティンが分からない。その2.

★モリーナが出所することが分かった時。
チャンスが来た!と思ったんだろうか。彼にしてはあからさまに、かなりしつこく「伝言してくれ~」を言い募る。

モリーナが彼をどういう目で見ているのかももちろん分かっている。
このままではモリーナが絶対に伝言してくれなさそうな事も分かっている。
そして歌う歌詞は「一緒に寝るそれだけで~」。
さらにすごく唐突に作為的にモリーナにベタベタし始めるように見える。
モリーナには笑顔だが、抱きしめて顔が見えない位置まで来るとやたら悪い顔をする浦井さん。
モリーナはうっかり受け入れるんじゃありません(怒)!

おかしい。この場面ハロルド版では全く同じ台詞を言ってるのに「ただ今二人の魂触れ合い中」に見えたのに。

で、今回この場面終わっちゃうし。
「すべては伝言のため」以外の要素が無いように見えるのが虚しい。
モリーナが浮かばれなさ過ぎてどうしたらいいか分からない。
そのためにそこまでやるんだヴァレンティン、というのも哀しい。

★別れ。
やっぱりしつこく伝言してくれ攻撃中のヴァレンティン。拒否するモリーナ。
そしてモリーナに言う。「二度と、自分を辱めるような事をするな。人にもさせるな」。これは本当に思っている事だと思う。
そしてモリーナとキスする事も。
色々計算して利用しようと思っている事も本当だろうけど、でも自分でも気づいていない所でどの位この人に自分の気持ちを預けていたか、救われていたか。素直にその部分がすっと出てきていて、だからモリーナもこの言葉に、この行動に背中を押されて、覚悟を決めるんだと思う。

が、この直後「伝言を教えて」と言うモリーナが去った後すごく複雑に喜んでるし、「男を見せろよ!!オマエは本当は男なんだからな!!」とか言ってるし、彼を騙したことへの自責の念とか自分が嫌になっている事とかで(多分)何か色々複雑に笑ってるし・・・やっぱり最後まで混乱。


★今回のヴァレンティンは、すごく疑い深く繊細で本当はインテリに見えるため、言っていることと実際の感情が一致していないように見えることがたくさんあって、それで必要以上に大混乱したんだと思う。
浦井さん、「ジミーを睨み付けつつ同時に猫なで声でアートに接するギル」(←スタジオライフ月の子笠原氏)とか「誰も見てない所で企んだ顔しまくるやり過ぎ雪穂」(←同じくスタジオライフ白夜行の及川アニキ)みたいな妙に悪い顔を何度もしてるし。

彼が実際のところ何をどう感じていたのか。何をどこまで気づいていたのか。モリーナの事をどう思っているのか。
なんとも言えなくて落ち着かない・・・。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆

そんな大混乱中の観客をあざ笑うかのように(笑)、カーテンコールではあっという間に素に戻っているもうヴァレンティンではない浦井健治氏。
3時間モリーナに対して上から目線だったのに、一瞬にして「石井先輩大尊敬してます~」的な下から目線の超笑顔を石井さんに向けていた。その豹変っぷりが面白かった(笑)。

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