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2007.09.24

★クリストファー・プリースト『双生児』を読む。

先日読んだ「グランド・ミステリー」を思い出す話。
でもこちらの方が分かりやすい。

第二次大戦前のロンドンに住む同じイニシャルを持つ双子の兄弟の物語。
彼らがベルリンオリンピックに出場したあと否応なく巻き込まれる大戦。袂を分かつ双子。
彼らの人生が、本人の手記、身近な人々の手記や手紙や追想によって浮かび上がる・・・のだが途中から奇妙にねじれ始める。

・・・あれこの人はああいう運命になったんじゃなかったの??とか。
あれそんな事件あった??とか。

そして最後に辿り着く真実かもしれないがでもそれがすべてでもない事実。


非常に面白かったです。「グランド・ミステリー」もそうだけど、現代日本で暮らしていると想像しにくい「戦時中の気分」についても様々なことを思う。
双子それぞれの青春小説としても面白い。
冒険活劇としても面白い。
何故奇妙にねじれて行くのか考えるのも面白い。←ただしミステリではないのですべてが解決する訳ではありません。

しかし、ものすごく適当に「面白い面白い」とざくざく読み進めていたため、ものすごい勢いで読み落としがあった事に解説を読んで気づく・・・。
あ、それはそういう意味なんだ!!!なるほど~ここにも伏線があるのか!!等、近年稀に見る?正しい解説、読者にこの作品の楽しみ方を教えてくれる解説です。
↑ただし完全なネタバレなので読み終えてから、二度目の検証読みをする際のナビゲーションとしてお読みになるのがいいかと。

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